EPAのその他の効果
血液サラサラ効果
アレルギー症状やアトピーの抑制・緩和
炎症抑制効果
についてお話ししてきました。
今回もEPAの効能についてお話しします。
*精神安定効果
EPAは身体だけではなく、メンタル面にも働きかけるとの報告があります。情緒を安定させて、うつ病やイライラを緩和させる効果があるとされ、うつ病の症状が重いほどEPAが低値で、症状が軽いほどEPAが高値だという研究もなされています。
これは、魚に含まれるEPAには脳内の神経伝達物質であるセロトニンの働きを高める効果がある為です。
セロトニンは脳内の感情をコントロールする事に関係している為、分泌が少ないと、うつ病になったり精神状態が不安定になります。
また、アルツハイマーに対する効果も期待されています。アルツハイマー患者にEPAを投与したところ、認知機能の改善がみられたとの報告もあります。
*抗がん作用・がん予防効果
がんは遺伝的な要因もありますが、がん発生因子を摂り続けることによって、がん細胞が発生し、がん促進因子によって増殖します。
EPAはがん促進因子のひとつであるアラキドン酸の合成を抑える働きがあり、増殖速度を抑える効果があります。また、血液やリンパ液によって転移するがん細胞を血管に付着するのを抑える働きがあるとも考えられています。