血液サラサラ以外のEPAの効能
今回はそれ以外の効果・効能についても少しお話ししようと思います。
*アレルギー症状やアトピーの抑制・緩和
EPAには、炎症の原因となる「プロスタグランジン」や「ロイトコリエン」という物質を合成する酵素の働きを抑制する働きがあると言われています。これにより、損傷を受けた炎症部位や組織に入り込んだ白血球から放出される生理活性物質(さまざまな生体反応を制御する化学物質)も抑えられ、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー症状の緩和にも有効であると考えられています。
また、「プロスタグランジン」や「ロイトコリエン」の抑制が成人病予防につながるともされています。
*炎症抑制効果
炎症とは、体の一部に熱・痛み・赤みなどが現れることです。
体がウイルスや細菌などに攻撃され、細胞が衝撃を受けた際に起こります。
炎症をコントロールしている「エイコサノイド」という物質には、炎症を促す悪性と抗炎症作用を持つ良性があります。EPAには悪性の代謝を抑制し良性を優位に持って行く働きがあります。
この効果により、リウマチの改善や運動後の筋肉痛の緩和などが報告されています。
次回も、EPAのその他の効果・効能の続きをお話ししようと思います。