DHA・EPAって何者?現役管理栄養士がお答えします!

最近話題のDHA・EPAの効能などをご説明致します。

DHAってなに?

先月は、EPAについてお話ししてきました。

今回から数回に分けてDHAについてお話ししていこうと思います。


DHAとは、EPAと同じように魚油に多く含まれる脂肪酸で「ドコサヘキサエン酸」の略称です。

人体では脳や目、中枢神経、心臓、精子、母乳などに多く含まれます。

DHAの効果には、EPAと同じように血液をサラサラにしたり、抗うつ作用、抗炎症作用や

学習能力・記憶力の向上、乳幼児の脳や神経の発達が挙げられます。


一昔前に


さかな さかな さかな さかなをたべると

あたま あたま あたま あたまがよくなるー♪


という内容の歌が流行りましたが、これはDHAの学習能力・記憶力の向上、乳幼児の脳や神経の発達といった効能を知ってか知らずか、歌ったものだと考えられます。


脳には血液脳関門という部分があり、ここは脳にとって本当に必要な栄養素しか通過することができない関所のような役割をしています。DHAはここを通過することができますが、EPAは通ることができません。


DHAは脳の海馬にという部分に多く含まれています。海馬は学習や記憶を担っており頭の良し悪しはここの働きにかかっているともいわれます。DHA赤血球や細胞膜を柔軟にし、海馬へ十分な酸素と栄養を届けます。

また、DHAが脳内に多く含まれていると情報伝達能力が高くなり、記憶力や判断力、集中力が向上します。

そのため魚(DHA)を食べると頭がよくなるといわれるようになりました。