DHA・EPAって何者?現役管理栄養士がお答えします!

最近話題のDHA・EPAの効能などをご説明致します。

食中毒(ノロウイルス)2

今回は、前回から引き続きノロウイルスについてお話ししていきます。


まずは、前回のおさらいから。

ノロウイルスは、人や二枚貝などの食べ物から感染し1〜2日間の潜伏期間を得て下痢や嘔吐などを引き起こします。これらの症状がある場合には、脱水に注意が必要です。

免疫が強く感染しても症状の出ない方も居ますが、そういった方は「健康保菌者」と呼ばれ、無意識のうちに感染源となることがあります。

逆に免疫の弱い子供やお年寄りでは重篤化することもあります。

10月頃から増え始め、秋から春にかけてピークを迎えます。



ノロウイルスの予防策としては

1.手洗いを徹底する

指先や爪の間、親指の付け根など洗い残しのないよう丁寧に手洗いしましょう

2.住居や施設の消毒

ノロウイルスには85度以上60秒以上の加熱と次亜塩素酸ナトリウムの消毒が有効です。

流行する時期にはドアノブなど共用で使用する場所の消毒を心がけましょう。

3.加熱調理

国が発表しているノロウイルス対策の加熱時間は85度〜90度で90秒以上加熱とされています。生食は避け、しっかり加熱するようにしましょう。


そのほかにも患者の嘔吐物、便の処理には手袋やエプロンを付けて二次汚染を避ける。健康管理をしっかりするなどの対応も心がけてください。


健康保菌者でも感染源となるので注意してくださいね。

食中毒(ノロウイルス)

前回は、最近話題となっているO-157についてお話ししました。

今回は10月頃からから増えてきて秋から冬にピークを迎えるノロウイルスについて説明していきます。


ノロウイルスは人や食べ物を通して感染します。感染すると24時間から48時間の潜伏期間を経て下痢、嘔吐、発熱、腹痛、胃痛などの症状を引き起こします。

発症の度合いは様々で、免疫の強い人は感染しても症状が出ないこともあります(健康保菌者)。しかし、免疫の弱い子供や高齢者などは症状が重篤化することもあります。

下痢などの症状が出たら脱水に注意をする必要があります。


ノロウイルスの感染源となる食材については牡蠣が有名ですよね。

ノロウイルスが流行する秋から冬という時期も牡蠣が市場に出回る時期と一致しています。

牡蠣を食べて感染する人が増え、人から人へ感染しすることで、気温の低下で免疫が落ちやすいこの時期にノロウイルスが流行するのです。

ノロウイルスの原因は海水にあるとされています。牡蠣などの二枚貝は海水を吸い込みエサとなるプランクトンやウイルスを溜め込み海水だけを吐き出します。あさりやしじみなどは加熱して食べるため感染しにくいですが、生で食べる牡蠣が出回ることで感染が拡大します。

あさりやしじみなども、加熱が不十分であれば感染する可能性はあり年中気をつけるべき食中毒とも言えます。


人から人への感染経路としては、ノロウイルスはヒトの腸管内でしか増殖できません。

患者の嘔吐物や便に汚染されたものを介して感染します。(患者の使用した食器類の消毒不十分や、カーペットなどで処理しきれなかった嘔吐物や便が乾燥して舞い上がり、吸い込むことで感染)



長くなりそうなので

予防策については次回、お話ししますね。

食中毒(O-157)

巷では食中毒が話題に上がっていますね。

食とと切っても切り離せない関係の食中毒。

どのようにして予防していけば良いのでしょう。


今年話題となったO-157

これは病原性大腸菌という菌の一種です。

大腸菌のほとんどが無害ですが、病原性大腸菌は下痢を引き起こします。

O-157は、家畜(牛、豚、鶏など)の糞便を住処としています。汚染は家畜の糞便から水や食べ物を通して感染したり、感染したヒトから感染します。


O-157による食中毒が増えるのは気温が上がる初夏から初秋にかけてです。この時期の気温がO-157の菌を繁殖させるのに適しているからです。


感染者の約半数は4〜8日の潜伏期間の後、激しい腹痛を伴った下痢をもよおします。

成人では感染しても無症状であったり、軽い下痢で終わることもあります。しかし、その場合にも便から菌は排出されているので家族へ感染しないために注意が必要です。



O-157は低温に強く、冷蔵庫内でも生きています。また、酸にも強いため口から入ったO-157は胃酸に負けず大半が生き残ります。

暖かく栄養分があるところで増殖するので、清潔、乾燥、低温を保つことで増殖を抑えます。

O-157は非常に強い感染力を持ち100個程度のO-157が身体の中に入っただけでも食中毒を引き起こします。(多くの食中毒菌は100万個以上の菌が身体の中に入らないと食中毒にはなりません)


 O-157は熱に弱いため、75度以上1分以上の加熱で死んでしまいます。


O-157を予防するためには、台所を清潔に保ち、しっかりと加熱し、火から下ろした後はできるだけ早く冷まして冷蔵庫で保管しましょう。

骨まで美味しく。DHA・EPAレシピ

秋の魚、秋刀魚にはDHAEPAがたくさん含まれています。

美味しい季節に食べる秋刀魚、せっかくなら丸ごと食べてDHAEPAもしっかりと摂りたいですよね!

そんな秋刀魚の骨まで美味しく食べられるレシピをご紹介します。

塩焼きも良いですが、たまにはこんなお料理もどうでしょうか?

圧力鍋で骨まで軟らかく美味しく頂ける秋刀魚の筒煮です。

しっかり目の味付けでご飯が進みます!


材料

さんま   2尾

生姜       1片

酒           大さじ2

醤油       大さじ2と1/2

みりん   大さじ2弱

さとう   大さじ2

水           200cc



作り方

1.さんまを好きな大きさに筒切りにし、はらわたをとって綺麗に洗う

    (3等分か4等分がオススメです)


2.生姜を千切りにする


3.圧力鍋にさんまを並べ、調味料、水、生姜を入れる


4.鍋の蓋を開けたまま、ふつふつと煮立たせて沸騰してから1分ほど煮る


5.鍋の蓋をして圧力をかける。5分ほど弱火で加熱し、火を止めて冷めるまで待つ。


6.圧力鍋が開けても良い状態になったら蓋を開けて軽く煮からめる



ポイントは、最初に蓋を開けたまま煮ること。こうすることで魚臭さが無くなります。

圧力鍋の使用については、説明書をよく読んで安全に使用してください。

加熱時間もお手持ちの圧力鍋で調節してみてくださいね!

秋のお話

9月に入って朝晩が涼しくなりました。

だいぶ過ごしやすいですねー!

日中は暑い日が続いているので熱中症や夏バテにはまだまだ注意が必要です。


9月といえば暦の上では秋です。

私は四季の中で秋が一番好きです。

過ごしやすいし、花粉は飛んでいないし、お洋服は可愛いし、、、(聞いてない?笑)

皆様は秋といえば何でしょうか?

読書?運動?はたまた、おしゃれ?



秋には旬の美味しい食べ物がたくさんスーパーなどに並びます。

松茸にりんご、さつまいも、くり。

そしてお米。毎年秋になると新米がでてきます。


忘れてはいけないのが魚です!

秋が旬の食べ物の中でもさんま、うなぎといった魚介類には今までもお話していた通りDHAEPAが多く含まれています!

美味しい旬の魚を取り入れて、DHAEPAも美味しく摂取したいですね。



美味しい魚の見分け方

活きの良い魚の眼はブルーがかっていて、ツヤがあり澄んでいて、レンズのように膨らんでいます。

ウロコが取れやすい魚は鮮度がやや落ちている可能性があるので注意が必要です。


切り身の場合は、身の色がよく身が締まっていて弾力のある魚を選びましょう。

パックの底に魚の汁が出ているものは加工してから時間が立っていると考えて良いでしょう。


これらは大抵の魚に当てはまる見分け方ですが、魚によっても美味しい魚の見分け方が少しずつ違います。


さんまは、口先、尾の付け根が黄色く太っているものは脂が乗っています。

イワシはウロコが残っており、体の斑点が鮮やかで腹が太っているものが新鮮です。


旬の魚をベストな状態で取り入れて食卓に秋を迎え入れたいですね。

今までのおさらい

今回は少し、DHAEPAについておさらいをしていきたいと思います。

簡単にまとめたものになりますので、詳しくは過去の記事をご覧ください。


DHAEPAの効果について

DHAEPAには血液をサラサラにする働きやアレルギーへの効能、抑うつ効果にがん予防、記憶力向上、運動能力の向上や視力の回復などの効果があります。

(※DHAEPAの効果をDHAに特化したものやEPAに特化したものなどを分けずにまとめたものです。)


DHAEPAが多く含まれる食べ物

DHAEPAはマグロやサバ、ブリなど一般的に青魚と呼ばれる魚に多く含まれています。

DHAEPAは数ある食材の中でも魚介類にしか含まれず、体内でつくられないため、魚から取り入れるしかありません。


DHAEPAを逃さないためには

DHAEPAは溶け出しやすく、熱に弱いため生で食べるのがオススメです。

ですが、煮魚は煮汁まで一緒に食べたり、揚げ物だと骨まで食べられるようにするなどの工夫により無駄なくDHAEPA食べられます。

魚の缶詰などは調理しやすく下処理がされているので、そのまま食べるのはもちろん、手軽に食卓の一品として取り入れることができます。

食材は旬の時期が一番栄養価が高いので、旬の食べ物を選ぶようにしてみてください。

お魚を食べる時のポイント

DHAEPAは溶けやすく加熱に弱いので、調理には注意が必要です。

魚を煮たり焼いたり、フライなどの揚げ物にすると多くのの栄養分が煮汁や揚げ油の中に溶け出してしまいます。煮物にするときは煮汁も一緒に食べるようにしてみてください。イワシなどの揚げ物は、骨に含まれるカルシウムやビタミンD、内臓に含まれる鉄分や亜鉛などを丸ごと食べることができるメリットもあります。

食べ方にも工夫して効率よく上手に栄養素を摂取したいですね!


また、意外と便利なのが魚の缶詰です。

缶詰と聞くとなんとなく身体に悪そうなイメージがありますが、鯖の水煮などは骨まで食べられるほど柔らかく煮てあり栄養満点です。

下ごしらえが済んでいるのでアレンジ次第で様々な料理に利用できるのもお手軽です。また、お値段も100円から200円程度とお手頃なので上手に食卓に取り入れてみたいですね!

缶の底の汁にも魚の栄養素が溶け出しているので捨てずにお料理に活用してみてください!


魚だけに限らず、野菜などにも共通することですが、食べ物は旬の時期が一番美味しく、栄養素もたくさん詰まっています。

スーパーでお買い物をする際には旬の食べ物をふんだんに取り入れて栄養満点、美味しさ満点のお料理を作ってくださいね!